卒業生の森さんを筆頭とする、含水ポストスティショバイトの超高圧下における弾性波速度に関する論文が、American Mineralogist誌に出版されました。
スティショバイトやポストスティショバイトなどの高密度SiO₂相は、沈み込んだ地殻物質に含まれ、下部マントル条件でも比較的多くの水を結晶構造中に保持できることが知られています。本研究では、含水ポストスティショバイトの横波速度を、ダイヤモンドアンビルセルとブリルアン散乱分光法を用いて100 GPaまで直接測定しました。その結果、水を含むポストスティショバイトの横波速度は無水のポストスティショバイトよりも低い一方、その差は圧力の上昇とともに小さくなることが明らかになりました。これは、水が低圧ではSiO2を軟らかくするものの、高圧になるほど圧縮による硬化を促進することを示しています。
Mori Y., Murakami M., Yoshino T., and Kagi H. (2026) Ultrahigh-pressure elasticity of dense hydrous SiO2. American Mineralogist, 111, 1025-1035.