D3の高野さんを筆頭とし、FeSの高圧相と水素の反応を調べた論文がACS Earth and Space Chemistry誌から出版されました。
硫化鉄(FeS)は惑星内部における水素の担体候補とされてきましたが、我々は放射光X線回折・吸収分光、中性子回折、第一原理計算により、FeSへの水素取り込みを再検討しました。その結果、高圧・水素飽和条件下での体積膨張はFe³⁺→Fe²⁺の還元とFe欠損の変化によるものであり、水素の格子取り込みではないことを示しました。FeSへの水素取り込みの上限は30 GPaまでで約200 ppmと推定され、惑星核においては、水素は金属相に選択的に取り込まれると考えられます。